せんだんの杜ブログ12(防災訓練)

たいへんご無沙汰しておりました。しばらくぶりの更新になってしましました。最近、めっきり寒くなりましたが、一足先に「(ブログ更新)凍結」してしましました。

さて、今回はご利用者の皆さんとの風景ではなく、10月末に行われました「夜間想定火災・避難訓練」の様子です。
医療・福祉施設での度重なる火災は、決して他人事ではありません。併せて、少ない人員で多くのご利用者の避難にあたる現実も同様の環境にあります。
忘れもしない震災時に、津波に対する避難訓練を定期的に行っていた施設が、ご利用者・職員共に全員無事だったという事例も聞かれています。
火災は時間との勝負になりますので、夜間帯のスタッフ人員の少ない想定での実施及び評価をしていくことにより積み重ねをしていきたいと思っております。
当日は宮城消防署の隊員がスタッフにマンツーマンでつき、時間の計測をしていきました。また、消防設備の業者でもあるニッタンの協力のもと、放水訓練も実施しております。
そして、近隣の地域の方にもご参加いただき、福祉施設の災害時に向けた備えのディスカッションや非常食の試食・訓練の視察・放水訓練の体験・発電機の操作体験なども取り入れ、施設の防災意識向上だけではなく、地域の方との協働にも一歩近づいた1日になりました。

通報
管理宿直者想定の職員が消防に状況を伝えています。マニュアルでは確認していましたが、いざとなると話すのは難しいことを痛感!!

自火報









このような受信機により、発報箇所を確認して駆けつけます。

発火場所











今回の発火想定場所は、館内にありますご利用者用の喫煙所です。

検知








検知したところでは赤く点灯していますので、受信機による区画の特定に加え、具体的な検知箇所も分かりやすくなっています。

初期消火





「初期消火失敗!!」
消火器と放水による初期消火が失敗し、避難誘導に移るという状況です。
避難3






消防の方も走り回るスタッフについていきます。さすが、トレーニングを積んでるだけあって、息が上がっていない。
一方のスタッフは、本当に真剣にご利用者の居室の確認や誘導に突進しています。

避難4



廊下の非常口から外のテラスとスロープを通過しての避難誘導。
沢山のご利用者を夜間帯のスタッフで、かつ真っ暗な中避難誘導することを考えると本当に恐ろしい事態です。だからこそ、火事が起きないような安全管理が必要であることを痛感します。

キャリダン1



こちらはお隣のケアハウスの様子。館内の避難の際に、階段を下りることが難しい方は「キャリダン」という機器を活用した避難誘導を行います。

キャリダン2





実際に乗っている方は多少の不安はあるかと思いますが、ある程度の制動をかけながらの安全な階段下降は、転倒などの二次的な災害を防いでくれます。


総評



訓練をすべて終えた後、スタッフ、消防の方による「反省会」の様子です。
消防の方一人一人からの評価や他事例なども含めたアドバイスを頂きます。
この後に、スタッフのみの反省会も行いました。

放水


反省会後は「放水訓練」です。館内の廊下にある消火栓の扉からホースを取り出し、開栓し放水。水圧が強く、しっかり握っていないとグラグラするくらいです。
消火器での初期消火に加えて、放水も適切に活用することができれば延焼回避に強い味方になります。
こちらの放水訓練は地域の方も参加され、初めての操作に戸惑い、水圧に驚きでした。

発電機












最後は震災後、補助金を活用して導入した「発電機」のメンテナンスも兼ねた操作訓練です。せんだんの杜にはガソリン使用のものとプロパンガス使用のもの、カセットコンロに使うようなガスボンベを使用するものと3種類整備しています。
それぞれの操作方法に加え、具体的な使用方法や稼働時間等の確認をします。一般にはそれほど操作する機会のないものですので、地域の方も興味を持たれていました。
「実際にどんなふうにつかえんのしゃ?」ということで、地域の方が照明ランプを接続して試行中です。






今回は防災訓練の様子の報告でした。火災のみではなくあらゆる災害は、私たちのような社会福祉施設にとっては非常に重要な問題です。
起こらないような対応、起こった時の対応などをスタッフ一同が構築していく必要があります。
一方、現在政府のほうで協議されていますが、小規模事業所におけるスプリンクラーなどの設置も重要な課題です。必要性は当然のこととして、設置するためには経費のねん出も必要であり、全額自己負担は非常に厳しい状況があります。今後、どのように産官民による協働が行われるかがキーポイントとなりそうです。

仙台の平野部での積雪も間もなくかもしれません。
徐々にインフルエンザの件数も増えつつあるようですし、感染性胃腸炎の発症は例年同様に流行期に入ってきたようです。
忙しくなるこれからの時期、体調管理をしながら年の締めくくりができますように気をつけていきましょう。