10月13日(水)に東北福祉大学実学臨床教育実習1年生25名が、授業の一環としてせんだんの里の施設見学を行いました。
今回の施設見学会は、これまでと異なり、施設に入館せず外から見学するなど、新型コロナウイルス感染症対策をとりながらの見学会となりました。
朝からあいにくの雨模様。見学会前になんとか雨もあがりましたが、秋本番を感じさせる肌寒い日でした。
皆さん、緊張した面持ちでせんだんの里の正面玄関前に集合。
施設職員による体調の確認を行った後、せんだんの里総合施設長より挨拶があり、いよいよ見学会がスタート。
何だか、皆さんの緊張が伝わってきます…。
事業所説明のあと、デイサービスの様子を見学。
窓越しでしたが、まじかに見る施設の内部に興味津々の様子。
フェンスの外からとなりましたが、ユニット職員に協力いただき、フロアの様子を見ることができました。
ユニット職員から手を振られ、学生の皆さんにも笑顔が。
施設の裏もじっくり見学。
引率の先生から一言。「施設の裏を見る機会はあまりないぞ~。」
確かに、これまでの見学会ではせんだんの里の裏を案内することはありませんでしたね。私たちにとっても、貴重な機会となりました。
学生の皆さんは、「関連施設の理解」という講義を受け、それぞれの関連施設が制作した資料などから学びを深め、この見学会に臨みました。感染症対策のため、施設を訪れる機会が限られていることもあり、皆さん熱心にメモを取りながら参加し、この機会を大切にしようとしている姿がとても印象的でした。
次回は、11月に予定されています。
また、その時の様子をお伝えします。
2021年11月12日(金)19時から、せんだんの里で『オンライン高齢者施設ナイト見学会』を無料開催いたします。
オンライン高齢者施設ナイト見学会【表】(PDF:443KB)
オンライン高齢者施設ナイト見学会【裏】(PDF:337KB)
【2021年オンライン高齢者施設ナイト見学会予告(YouTube動画)】
開催日時:2021年11月12日(金)19:00~20:00
参加費:無料
定員:先着100名様
事前申し込みが必要ですのでご希望の方は、下記URLまたはQRコードからお申込み下さい。
URL:https://forms.gle/hexQrixsZHmwU2Mz9
【QRコード】
今回は、金曜日の夜に開催ということで、今までお仕事や学校で参加できなかった方や日中家事等でお忙しい方でも、ちょっとした隙間時間でご参加いただけます。
オンラインは初めてという方でも、事前に接続テストを実施しますので、当日も安心してご参加いただけます。
今までご参加いただいた方々も、目的は様々でした。
・施設入居等を検討している
・在宅サービスの利用を考えている
・高齢者施設に興味がある
・高齢者施設で働きたい
・福祉や介護について学んでいる
新型コロナウイルス感染症の影響で、高齢者施設の中を直接見学することも難しくなっています。また、高齢者施設へ実習に入れないという学生の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方々にもぜひご参加いただき、高齢者施設というものがどのようなものなのか、知るきっかけになっていただければと思っています。
当日は、せんだんの里の映像を使用し、相談員がご利用者の生活の様子やお部屋・お風呂等の環境についてご紹介させていただきます。
また、介護支援専門員が ①介護保険施設の概要 ②利用までの流れ ③利用料金の仕組み等 について、わかりやすくご説明いたします。
当日は、チャット等での質問も可能ですので、お気軽にご参加ください。
社会福祉法人東北福祉会 せんだんの里では、昨年に引き続き、今年も「オンライン高齢者施設見学会」(Zoomミーティング)を開催する運びとなりました。
開催日程:2021年7月17日(土)10:00~11:00
参加費は無料です。定員は先着100名様となっております。
事前申し込みが必要ですのでご希望の方は、下記URLまたはQRコードからお申込み下さい。
URL:https://forms.gle/NWfDZZGEkbSG4wuf8
QRコード
《ポスターリンク》
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、高齢者介護施設等の施設見学ができない状況が続いています。そこで、ご自宅にいながら施設見学ができるように、映像を通して高齢者介護施設での生活の様子・お部屋やお風呂等の設備についてご紹介いたします。また、高齢者介護施設を利用するまでの流れ、利用料金について介護支援専門員がわかりやすくご説明いたします。ご質問等も可能ですので、お気軽にご参加ください。
せんだんの里チャンネルYouTubeもよろしくお願いいたします。
ぜひ、ご覧ください。
《動画リンク》
社会福祉法人 東北福祉会が平成30年11月24日(土)に開催しました公開講座
【VR認知症体験会with認知症カフェ取り組み事例紹介】について紹介させて頂きます。
今回の公開講座は、公益財団法人日本社会福祉弘済会が平成30年度社会福祉助成事業における
研修事業の一つとして採択し、当法人で実施しているプロジェクトの一つ「人財育成・定着検討委員会」が助成事業研修会として行いました。(助成事業名称は「VR認知症体験セミナー~認知症を知り地域で支える~」です)。
研修事業の紹介をしていく前に、皆さんはVR(バーチャル・リアリティ)はご存知でしょうか??
日本語に訳すと“仮想現実”と言われるそうです。ゴーグル型の機器(ヘッドマウントディスプレー)を使用し、コンピューターによって作られた仮想的な世界を、あたかも現実世界のように体感出来る技術の事を言います。 💡
【実際にVR端末で疑似体験をしている姿】
今回のVR体験会では、“VRの技術を活用し、認知症の中核症状を体験する”ものであり、
講師は「株式会社シルバーウッド」の黒田麻衣子さんが務めてくれました。
認知症をVRで体験出来る様にしたきかっけは、株式会社シルバーウッドが経営しているサービス付き高齢者向け住宅を利用されている方との出会いからであったそうです。
認知症になると想いを表に出しづらくなり、代わりに起こす行動が“周囲には理解できないもの”と映ってしまう事が多くあります。表面的な行動は「徘徊」「帰宅願望」「入浴拒否」「暴力・暴言」など様々な言葉で表され、“認知症だから起こすもの”と思われがちです。しかし、“認知症だから”ではなく、混乱する環境においては誰もが通常と違う行動を起こすもの、その行動には何らかの意味があると理解し、始まったのがVR認知症プロジェクトです。
(株式会社シルバーウッド ホームページより抜粋)
研修会の中で講師である黒田麻衣子さんが、「誰もが風邪という病いを経験した事があり、症状の辛さや気分、気持ちが分かると思います。気持ちが分かるから適切な関わり方や接し方が出来ると思います。これは“風邪と言う病気を体験した事があるから”です。一方、認知症という病いの症状は認知症になった人にしか本当の気分や気持ちは分かりません。“体験した事がない”からその人がおかれている本当の気持ちや状態が分からないまま関わったり接する事しかできません。今回み皆さんがVRで疑似体験をする事で少しでも“体験からの理解”が深まれば良いと考えます」と話されていたのが印象的でした。
【シルバーウッドの黒田麻衣子さん】
VR認知症体験の冒頭は「視空間失認」を再現したコンテンツでした。
* * * * * * *
「〜さん、着きましたよ」
気づけばビルの屋上のような高い場所にいます。視界は奇妙に歪み、下を覗けば道路があり車が走っています。何が起こっているのか理解できない状況のまま横からは人の声がする。
「〜さん、降りますよ」
いやいや、降りますよって、降りたら大変な事になるじゃない。ここビルの屋上(のような)ですよ??
「大丈夫ですよ。さあ、どうぞ!」
自分に声を掛けてきているのは1人ではない、後ろを振り向けばもう一人の見知らぬ人がやはりここから降りる様に言ってくる・・。なぜ、この見知らぬ人達は自分に対し、この高さの所から降りる様に言ってくるのか・・。
意を決して足を一歩前に出すと視界が切り替わる。高齢者施設の玄関前に立っていた。
自分はどうやら施設の送迎の車に乗り、外出先から帰ってきたところであった様だ。
* * * * * * *
この体験は認知症の中核症状の一つです。これまで、認知症の方と接する時に「なぜこんなに普通の事(車から降りてもらうだけ等)で混乱しているのだろうか??」と腑に落ちなかった認知症がある方への想像力を養います。また、認知症は単なる記憶障害だけでは無い事を体験する事ができました。
会場では、VR端末(ゴーグルとヘッドホン)を使用している参加者の方達が戸惑った様子をみせていました。VRの視覚・聴覚につられて身体を動かす人もいました。
【参加者の皆さんのVR体験中の様子】
今回は、他に「列車内で自分の所在地が分からなくなる」「居間に不審者が出現したり消えたりする」など認知症の人が陥りやすい状況を表現したストーリーを視聴しました。
*参加者の方々の他の様子写真や、体験してみての感想(アンケートより)は下にある“研修事業報告書”より見る事が出来ますので是非ご覧ください 😀 💡
また、今回の公開講座では、当法人の事業拠点が定期的に活動を行なっている「認知症カフェ」の取り組みを“実践報告”と言う形で短い時間ではありましたが紹介させて頂きました 。
*報告の内容は下の“研修事業報告書”より見る事ができます。また、当ホームページのトップページから、認知症カフェについてのご案内がありますので是非そちらもご覧ください 😀 💡
今回、公開講座の企画・運営を行いました当法人「人財育成・定着検討委員会」では、次年度(平成31年度)においても新たな公開講座の企画を検討しています。あまり他では見ない研修や学びの機会が提供できる様に委員の皆で企画中です。お知らせが出来る様になりましたら、改めてブログ等で情報の発信を行えればと思いますので是非ご期待ください 😆
最後に、今回の研修事業における“研修事業報告書”のPDFのデータファイルを添付していますのでご覧ください 💡