昨年9月17日にスタートした認知症カフェ「午後の音楽café」は毎月定期開催を続けてきました。
多くの方々に助言をいただき、手さぐりで進めてきた初めての取り組みの認知症カフェでしたが、
地域の方々のご理解とご協力をいただきながら、ようやく1周年を迎えることができました!
この間、大雪や残暑、台風などの気象条件との静かな攻防もありましたが、お足元の悪い中でも
毎回たくさんのお客さまにご来場いただき、認知症への学びと理解を深め、出会い、語らい、共感、
そして音楽によるすばらしい感動と癒しを胸に、心から楽しく過ごすことのできる場となりました。
ひとえに皆さまの『おかげさま』です。ありがとうございます✨
1周年のテーマは『おかげさま』です。
いつもは講師の方による「ものわすれの話」ですが、今回は主催者を代表して3名による
座談会のような形により、コーヒーを片手にゆったりとした雰囲気ではじまりました。
せんだんの杜と共に「午後の音楽café」の運営に携わっていただいているみなさんです。
〇吉成学区社会福祉協議会より会長:熊谷英昭さん
〇ボラ・ネット「杜の丘」より代表:渡辺礼子さん
〇国見ケ丘地域包括支援センターより所長:阿部和也さん
認知症カフェとして開催している「午後の音楽café」ですが、私たちには少し不安がありました。
それは、『お客さまは認知症カフェだとご存知かな?コンサートを取り入れているので
もしかしたら音楽カフェだと思っていないかしら・・・?』ということでした。
そこで改めて認知症カフェとしての意味を深める話題としてみたのですが・・・。
心配は無用でした!お客さまは“1周年”ということには「え~!そんなに経つの!?」と
ビックリされていましたが、ここが“認知症カフェ”だということには当たり前というような
雰囲気でした・・・。安心しました😌さすがです!
この1年間、回を重ねて認知症の学びを続けてきた実績となっていました。
【熊谷英昭さん】
詩人:サムエル・ウルマンの「青春」の一節を紹介。『青春とは人生のある期間ではなく
心の持ち方をいう…』、たとえ何歳であろうとも信念と自信、希望と共にある限りは
『…君は若い』というステキな詩をお客さまと一緒に朗読しました。
「ぜひとも家に帰ってから、台所や冷蔵庫、トイレでもいいので目の見えるところに
貼っておくといいですよ!」と勧められました。
次に、こんな生活をしているとボケてしまうかもという「ボケます小唄」を一緒に唄い、
その後にはこんな生活ならボケないよ!という「ボケない小唄」を唄いました。
「ボケます小唄」の方に、少し心当たりがありそうな方もいらしたような・・・。
それでも最後には唄って・学んで・笑って、これからのボケない生活のための心得などの
資料のお土産もありました!
熊谷さんならではの、ほんわりとしたした雰囲気がなんとも心地よく、笑いを引き出す
センスはさすがです!お客さまにとって、楽しく&ためになるお話でした😊
【渡辺礼子さん】
座談会として座って終わらないのは渡辺さん。会場を端から奥まで歩いて回り、皆さんと
一緒に和気あいあいと進めてくれました!
「今まで全部来ている人!」「初めて来た人!」「どこから来たの?」「どうだった?」
次から次へと声を掛けて、話をして、やっぱり笑いも交え、会場が一体になりました。
会場には吉成小学校の校長先生や吉成市民センターの館長も参加されており、渡辺さんは
すかさずインタビューへ。先生も「インタビューが来るかな・・・!?と、渡辺さんとは
目を合わせないようにしていたのですが・・・」と冗談を交えつつ、快く応じて下さいました。
認知症の方への理解やサポートとして、これからは子どもからお年寄りまでの世代として
取り組んでいくこと、そして何よりも地域ぐるみで進めていかなければならないことなどを
提言して下さいました。
そのなかで先生方は「渡辺さんからカフェのお誘いを受けたので・・・」とのことでしたので、
小学校や市民センターにも声を掛けていただいた渡辺さん、さすがです!
「午後の音楽café」を地域に根付くためのネットワークを広げていただきました💕
【阿部和也さん】
熊谷さんと渡辺さんのパワーがものすごかったので、阿部さんは進行役をかって出てくれました。
「地域包括支援センターとしても認知症の方を支える地域づくりを一緒にやっていきたい!」と
心強い言葉もありました。その言葉のとおり、吉成小学校の校長先生より「包括の阿部さんには
6年生の総合的な学習として、認知症について学ぶ機会を一緒に進めてもらっています。地域に
根差した活動を通して、子どもたちに思いやりの気持ちや人と関わっていくことを深めていきたいと
思っています。」とのお話がありました。
また、吉成市民センターの館長より「市民センターとしても、地域の高齢化に対応した様々な
講座や企画を取り組んでいきます。そのなかの一つとして、11月・12月に包括の阿部さんと
タイアップした介護に関する企画の準備を進めています。」とのお話もありました。
そんな頼りになる国見ケ丘地域包括支援センターの阿部さんをはじめ、社会福祉士や保健師、
主任ケアマネジャーも「午後の音楽café」に参加しています。いつでも相談に応じることが
できるのが認知症カフェのいいところです。
このように運営を支えていただいている皆さまにも『おかげさま』です🌺
昨年9月の記念すべき第1回のミニコンサートはフルート演奏の千葉展子さんでした。
当時は演奏家とのつながりが心もとなかった私たちは、かろうじて地域方から紹介を
いただく形で千葉さんの演奏を聴かせていただけることとなりました。
フルートの生演奏を目の前で聴いた時には、全身に鳥肌が立ったのを今でも覚えています。
あれから1年・・・。私たちもたくさんの演奏者の皆さまとのつながりと広がりによって
この「午後の音楽café」を続けることができました。やはり『おかげさま』です(^^♪
フルート、琴、ピアノ、マンドリン、バイオリン、大正琴、ソプラノ、メゾソプラノ・・・。
認知症カフェに初めていらした方、一人でいらした方、不安や緊張を感じている方など、
どなたにとっても生演奏による音楽の感動と癒し、楽しみとなることができるように・・・
との願いを込め、音楽の力を借りています。
演奏は千葉展子さん(フルート)&佐々木麻里奈さん(ピアノ)です!
第1回目は千葉さんお一人での演奏でしたが、今回は1周年ということでゴージャスに
佐々木さんとの演奏を披露して下さいました🎼
1曲目はオペラ椿姫~『乾杯の歌』幻想曲で華々しくスタート!お客さまの気持ちも
高らかになったところで千葉さんより、「『午後の音楽café』の1周年を記念して、
皆さんで乾杯しましょう!お手元のカップをどうぞ!!」と音頭があがり、皆さんで
「かんぱ~い!」「かんぱ~い!」と。なんとも嬉しい演出でした☕
「ノクターン」、バッハの「フルートソナタ」、モーツァルトの「交響曲第40番」など
クラッシックの曲から、「赤とんぼ」「真田丸メインテーマ」「上を向いて歩こう」などの
馴染みやすい曲まで幅広く選曲して下さり、お客さまがとても心待ちにされている
一緒に歌う曲も準備していただきました🎶
すてきでした✨💕✨
フルート&ピアノならではの美しい音色と華やかさは、まさしくスペシャルコンサートとしての
充実感がありました。お客さまからは「レベルの高い琴線にふれる音楽の世界にひたれて、
すてきな時間でした!」というすばらしいメッセージもいただきました。
そして、演奏後に渡辺さんより花束のプレゼントがありました💐
会場には千葉さんのおばあ様とお母様がいらしていたため、その花束はおばあ様のお手元へ。
準備を進めながら、今回が1周年だと伝え回っていたところ、あちらこちらから応援の
後押しが届きました! (無言の要求をしてしまったかもしれませんが・・・)
〇まずはショートステイから。
すべて手作りのきれいな作品です。「1周年ならこれで会場をきれいに飾ってみて!」と
今年の『仙台市シルバー創作展』に出品した作品です。「宇宙(そら)」は上から太陽や月、
地球、土星を表現しています。彩どりが美しいのですが、実はこちらはコーヒーペーパーを
絵具で染め出して作っているのです!すごいですよね。ショートステイの皆さんの力作です🌏
〇続いてケアハウス「フェリコ館」です。
「リベラ荘」の隣に「フェリコ館」があります。そちらでは『フェリコガーデン』があり、
入居者の方が一生懸命に花や野菜を育てています。その方からも「飾るのに好きな花を
持っていっていいよ。」と嬉しいお言葉が。「待ってました!」とばかりに、当日の朝に
美しい秋のお花をいただきました。いつもありがとうございます!!
〇そしてお菓子です。
「午後の音楽café」では、毎回近隣の事業所より手作りお菓子の協力をいただいてます。
テーブルにクッキーなどのお菓子があることで、そのことをきっかけに話題が広がりますし、
なによりも美味しいお菓子に心が和みます。
今回は1周年&中秋の名月として写真のように、月(かぼちゃ色)のクッキーにウサギが
のっていて、横には団子に見たてた丸いクッキーが・・・🐇
なんとも手の込んだお菓子を作っていただきました!ありがとうございます💖
こんなにもたくさんの『おかげさま』に支えられていることに心より感謝いたします。
そして、これからも「午後の音楽café」をどうぞよろしくお願いいたします。
長年、社会福祉分野で勤続している職員に対し、仙台市長ならびに仙台市社会福祉協議会会長より、感謝状が贈呈されました。
表彰者(せんだんの里勤務者)は、下記の通りです。
叶裕子さん、佐久間チヨコさん、又城淳子さん、後藤素子さん 室井弘三さん、本田則子さん、
千田佳代子さん、及川香織さん 菅原哲也さん、早坂昌記さん、渡邊胤晴さん、伊藤台斉さん
大川啓悟さん、佐々木哲也さん、堺可奈さん、阿部真弓さん 浅田哲夫さん 計17名
菊地真純さん、相原清伸さん、昆芳美さん、高橋久子さん 熊谷信一さん、石井千恵子さん、
高橋浩さん 計7名
下記の日程で表彰式典を予定していましたが、台風のため中止となりました。
表彰式典:日時 28年8月30日(火) 午後1時~4時
会場 :仙台市民会館 大ホール
表彰式典が中止のため、せんだんの里内にて9月14日に表彰式を行いました。
表彰された職員の皆様、日頃からご尽力をいただき、感謝です。ありがとうございます。
これだけ数多くの職員が表彰され、誇りに思います。
大切な仲間です。一緒に働くことができ、うれしいです。
これからもよろしくです。
8月18日(木)に、国見ヶ丘3丁目デイサービスにて「たまねぎ染め」を開催しました。お便りでの呼び掛けにより、地域の方一名と、利用者様のご家族様1名が参加して下さいました。利用者様10名、お客様2名、職員4名の、計16名での実施となりました。
無地のストールとハンカチに、ビー玉やおはじきを輪ゴムでくくり付けたり…玉ねぎの皮から色を煮出し、そこへストールとハンカチを入れたり…ミョウバン液に、ストールとハンカチを浸けて色が変わる瞬間は、とても珍しかったようで、皆さん驚きながらも喜ばれていらっしゃいました。1人ひとり違う模様で、個性が感じられるたまねぎ染めが出来ました。
模様を付けたい場所へビー玉やおはじきをくくりつけます。
ざるいっぱいの玉ねぎの皮!たっぷり使いました!
20分ほど煮出して、こして・・・こんないろになりました ♪
煮出した玉ねぎの液へ、ストール&ハンカチ投入!
しっかり色が入ったところで、今度はミョウバンの液へ移し替えます
ミョウバンで色を落ちにくくし定着させます
ざぶざぶ水洗いします
ビー玉を外して・・・どんな模様ができあがったのか楽しみです
【ビフォー】
【アフター】
完成です!
オリジナルの素敵な作品ができあがりました♪
8月23日(火)に『まちの音楽カフェ♪』が、貝ケ森の市民センターで開催されました。認知症を学び、専門職と地域の方との出会う場所として、昨年の12月にスタートした『まちの音楽カフェ♪』 今回で9回目の開催となりました。
講師:石附 敬さん
東北福祉大学 総合福祉学部 講師
『介護の問題は誰にも起こりうるものです。』と、始まった石附さんのお話は、参加されている方々も、明日は我が身という感じで、真剣に耳を傾けていました。
そして、将来介護する側・介護される側をイメージし、それぞれの今置かれている立場からの『介護』について、皆様考えているご様子でした。
実際、介護を受ける立場になった時に、介護を受けたい場所の希望と現実の差や介護が必要になっても家で暮らし続けるために大切なことは何か等、わかりやすくお話下さいました。
この機会に、皆様も『介護』について考えてみませんか?
『いつ起こるかわからないから、起こってから考えればいいや~』と思っている方が大半かもしれません。
子供達には、面倒をかけたくない・・・
長男だから面倒をみてくれるだろう・・・
それぞれ皆様の思いもあると思います。
しかし、それを声に出して伝えてみましたか?何事も、伝えることが大切です。
親の立場では、子供達に面倒をかけたくないと思っていても、子の立場では、親の面倒をみたいと思っているかもしれません。
長男だから面倒をみてくれるだろうと思っていても、仕事の関係で親の面倒がみれないということもあるかもしれません。
思っているだけでは、何も伝わりません。
介護問題が起こる前に、素直にお互いの思いを伝えてみませんか?また、介護問題が起こっていても、お互いの気持ちを共有することはとても大切なことです。また、介護について身近に相談できる相手がいない場合は、ぜひ『まちの音楽カフェ』へ足をお運び下さい。せんだんの里でもご相談を受け付けております。その他、地域包括支援センター等の相談機関をご活用下さい。
毎回、焙煎にこだわった美味しいコーヒーや紅茶・お茶と一緒にクッキーを楽しんで頂いている『まちの音楽カフェ♪』
今回は、中山商店街入口のお店“cake Nao”のクッキーを召し上がって頂きました。
毎回、月替わりで近郊のケーキ屋さんにクッキーをお願いしています。
初めての参加でも、クッキーのお話から、話が弾むことも・・・
参加を迷っていましたら、ぜひ一度ご参加下さい。
演奏者 田原 靖彦さん
赤とんぼから始まった、マンドリンの演奏♪
どこか懐かしいような優しい音色で、皆様口ずさみながら聴き入ってました。
日本の歌~ポピュラー(映画音楽・ラテン・シャンソン)~クラシックと7曲演奏して下さり、アンコールも2曲と、とても聴き応えのある演奏でした。
9月に入り、台風の影響や寒暖の差があり、体調を崩しやすい時期です。十分に注意して下さいね。
元気に『まちの音楽カフェ♪』に皆様がご参加頂くことを楽しみにしています。
次回もたくさんの皆様が足を運んで下さることを、願っています。
貝ヶ森市民センター
参加費は無料です。
《メニュー》
♪ フルートとピアノによる音楽の調べ
♪ 講話『運動と認知症予防について』
この音楽カフェの企画は、貝ケ森地区社会福祉協議会・国見地区民生委員兒童委員(貝ケ森地区担当民生委員)・貝ケ森地区連合町内会・(社福)東北福祉会せんだんの里が企画しました。
せんだんの杜ブログを振返ってみると、「せんだんの杜中山の家」の報告を最後にしたのは
2013年8月となっており、すっかりご無沙汰してしまいました・・・。
久しぶりのブログへ登場ですので、とびきりのすてきな日常生活の数々を報告いたします✨
「せんだんの杜中山の家」はせんだんの杜のサテライト事業所として、仙台市青葉区中山の
住宅地の中にあります。築50年の民家を活用していますので、そのままでアットホームな
生活感をかもし出すことができています!
せんだんの杜にはこの“アットホーム”という言葉がよく似合います💕
建物は少し(・・・かなり)時代を経た風合いがありますが、その重厚感に比例して、
家の中では人の温かさにあふれていています。一緒に過ごす日々の積み重ねから、
みんなの心と心が通じ合い、笑顔あふれる生活が何よりもの自慢です!
◎料理は皆さんの方が上手なのでドンドンお任せしましょう🍳
◎洗い物も率先してやってくださいます.。o○
◎資源回収用の段ボールのまとめ作業も・・・
おっと、これでは皆さんに働いてもらってばかりの中山の家に思われてしまいます!
『できることは何でもやっていただく。できることを奪わない。ありのままの生活。』を
大切にしているのです。もちろん・・・
こんなに穏やかでほんわりとした雰囲気の日常生活もたくさん広がっています♫
馴染みの顔と顔でつながる安心感と、何気ない日常生活が「中山の家」の宝なのです。
自宅での暮らしと変わらない生活支援を目指していますが、それは、家の中のことだけではなく、
車の駐車方法にはじまり、町内会との関わり、ゴミの出し方、地域清掃、資源回収、地域行事、
雪の寄せ方など、地域で生活する上では欠かせない大切なマナーがあるのだということを、
住民の方々がたくさん教えて下さり、そして支えていただきながらここまで来ることが出来ました。
そのような中で、近所にお住いの中沢常夫さんが「中山の家の隣組(となりぐみ)」として、
率先して「中山の家」へ協力して下さっています!
「中山の家」の庭にはとても固い地盤があり、職員が手入れをしてもなかなか植物が育たない
手ごわい一角がありました。その固い地盤を、中沢さんがツルハシで根気よく耕して下さり、
新しい土を入れ、それはそれは見事な花畑へ変身させてくれました🌼
◎サルビア・クロホオズキ・ヒマワリ。元気いっぱいです!
◎青空にそびえるタチアオイ・玄関でお客さまを迎える可愛いらしいパンジー
◎お花だけでなく、スイートバジル・ペパーミント・ローズマリー。おしゃれですね~🍃
◎みんなで一緒に育てます。絹さや・ミニトマト・仙台人の愛するイチジク!
イチジクは実が青いまま収穫して甘露煮にして食べると美味なのです💖
◎これだけ活き活きとした、緑豊かな庭なので・・・
◎「道路から見える庭も大事なのです」と外周りも気にかける大切さを中沢さんから教わりました。
◎中沢さんの手入れを近くで見ていたボランティアの方も、玄関の草取りを自然にやってくれました。
◎収穫の恵みもおいしくいただきましょう!
日中はまだまだ残暑厳しい季節ですが、中沢さんは「もっと景観を良くしよう」とリビング前の
伸び放題のキュウイの枝や庭の真ん中にそびえる大木の剪定に取り掛かって下さっています。
職員「この枝を切ればいいですか~?」 中沢さん「そこでいいよ!」
言葉では言い尽くせない感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます!
そして、これからも「中山の家の隣組」として、末永くよろしくお願いいたします!!
「中山の家」ではお便りとして通信を発行しています。どうぞご覧ください✏